全景ソフトウェア PQC(耐量子計算機暗号)ソリューション

まず暗号技術資産を棚卸しし、移行の優先順位を決めます。

全景ソフトウェアは、Crypto Asset Inventory、量子リスクの優先順位付け、PQC互換性検証を起点に、PKI、HSM、KMS、CLM、Code Signing、さらにデバイス側のSecure Boot、Firmware Signing、OTA、Crypto Agilityの移行ロードマップを策定します。

Crypto Asset Inventory PQC POC Crypto Agility

PQCは研究段階から企業の移行準備フェーズへ

まずRSA、ECCなどの暗号技術がどのシステムや製品で使われているかを把握し、リスクの優先順位と現行アーキテクチャのアルゴリズム切替対応力を確認します。

2024
STANDARD

NISTが初のPQC FIPS標準を公開

FIPS 203(ML-KEM)、FIPS 204(ML-DSA)、FIPS 205(SLH-DSA)が正式に公開。

2025
GUIDANCE / ROADMAP

台湾とEUがPQC移行ガイダンスを推進

台湾とEUでPQC移行ガイダンスが進み、企業では暗号技術資産の棚卸しと移行優先順位付けが始まっています。

2026
SECTOR GUIDANCE

金融業界のPQC移行計画がより具体化

金融業界向けの移行ガイダンスでは、Crypto Asset Inventory、リスク評価、段階的移行が重視されています。

2027
REGULATION

製品ライフサイクルに関するセキュリティ要件が順次適用

EU CRAの主要要件が適用され、長期ライフサイクル製品ではセキュリティアップデートや脆弱性管理への対応が求められます。

注:法的効力や適用範囲は項目ごとに異なります。実際の要件は、業界、製品、対象地域に応じて確認が必要です。

優先して棚卸しを始めるべき企業

以下のいずれかに該当する場合は、まず暗号技術資産の利用状況とリスクの優先順位を整理し、移行計画の基礎とします。

01

データの保存期間が長い

長期間にわたり機密性が残る研究開発、金融、個人情報、重要業務データは、HNDLリスクの評価が必要です。

02

PKIとデジタル署名を広範に利用

証明書、TLS、VPN、Code Signing、API、デバイスIDを広範に利用している場合、移行対象が広くなります。

03

製品ライフサイクルが長い

長期ライフサイクルのIoT、産業機器、車載機器、サーバー、重要デバイスでは、将来のアルゴリズム更新とリソース制約を考慮する必要があります。

04

規制・輸出市場の要件がある

金融、重要インフラ、EU向け製品では、移行の根拠と関連記録を早めに整備する必要があります。

技術計画の前に成果物を定義

棚卸しとPOCの結果をもとに、リスクの優先順位を決め、PQC移行判断につなげます。

01Crypto Asset Inventory暗号技術資産インベントリ
02Quantum Risk Map量子リスクマップ
03Migration Priority移行優先順位
04PQC POC Report技術・互換性検証
05Migration Roadmap段階的移行計画
06Crypto Agility長期的な暗号管理体制

最初のステップ、暗号技術の利用箇所を把握

Crypto Asset Inventoryでは、資産、アルゴリズム、鍵、証明書、ライブラリ、セキュリティハードウェア、システムOwner、依存関係を整理し、リスク評価と移行優先順位付けの基礎とします。

通信セキュリティ

TLS、VPN、SSH、Digital Certificates、Root CA

長期機密データの通信、証明書チェーン、プロトコル、HNDLリスクを確認します。

ID・認証

SSO、MFA、JWT、API Authentication、Device Identity

ユーザー、サービス、デバイスのIDに使われる証明書、Token、署名方式を確認します。

データと鍵

Database、File Storage、Backup、Encryption Keys

データ保護期間、暗号化方式、鍵の保管場所、アルゴリズム設定を確認します。

ソフトウェアとサプライチェーン

Crypto Libraries、Code Signing、HSM/TPM、SBOM/CBOM

サードパーティ製コンポーネント、暗号ライブラリ、署名プロセス、ハードウェアの対応状況を把握します。

企業ITから製品まで、暗号技術資産と依存関係を把握

ITPKI / AD CSTLS / VPN / WAFWindows / Linux
ApplicationsERP / MES / CRMJava / .NET / OpenSSLAPI / JWT / CI/CD
CloudAWS / Azure / GCPCloud PKI / KMSPQC Hybrid / POC
OT / ProductSecure BootFirmware / OTADevice Identity / SE
VendorHSM / TPM / Security ICOpen SourceVendor PQC Roadmap

3段階のPQC移行ロードマップ

棚卸しと技術検証を行い、Crypto Agilityを整備したうえで、標準、製品対応、互換性に応じて移行範囲とスケジュールを決定します。

PHASE01

棚卸しとリスク特定

Crypto Asset Inventoryの結果から、長期機密データ、重要システム、製品ライフサイクル、Ownerを特定し、リスクに応じてPilotと移行優先順位を決めます。

主な成果物Crypto InventoryRisk MapPriority ListRoadmap 初期版
PHASE02

アーキテクチャ調整と技術検証

優先度の高い項目からPOCを実施し、既存環境とのPQC互換性、性能、リソース要件を検証して移行方式を決定します。

HSM & KMS鍵の生成・保管・利用プロセス
PKI / CLM証明書ライフサイクルと新アルゴリズムの互換性
Code Signing署名とCI/CD連携の検証
Device SecuritySecure Boot、Firmware、OTA、リソーステスト
主な成果物Gap AnalysisPOC ReportAdjustment PlanDeployment Plan
PHASE03

Crypto Agilityの確立

アプリケーションと特定アルゴリズムの依存を減らし、Policy、KMS、CLM、HSM、共通暗号サービスでアルゴリズム切替を管理し、今後の標準やアルゴリズム変更に対応します。

Policy-based Crypto Control
TraditionalHybridPQC
PKI / CLMKMS / HSMApplication / Device
主な成果物Crypto PolicyAlgorithm SwitchingMonitoringAudit Trail

Enterprise SecurityとProduct Securityでは移行の重点が異なる

企業システムと製品では、ライフサイクル、コンピューティングリソース、更新方式が異なるため、分けて評価し、共通のCrypto Policyと管理体制で連携します。

企業IT環境

Internal PKI、AD CS、TLS、VPN、従業員・デバイス証明書、SSO/MFA、ERP/HR/SCM、API/JWT、Code Signing。

評価ポイント暗号技術資産とHNDLリスクを把握し、移行優先順位と共通暗号管理の判断材料とします。

製品・デバイス

Product PKI、Device Identity、Root of Trust、Secure Boot、Firmware Signing、OTA、HSM/TPM/Security IC、SBOM/CBOM。

評価ポイントデバイスリソース、更新機能、製品ライフサイクルを確認し、今後のアルゴリズム移行と長期運用を計画します。

暗号基盤と製品セキュリティを同時に評価

全景ソフトウェアは、PKI、ID認証、証明書管理、鍵管理に注力してきました。Ciotはこれらの技術をデバイス、チップ、Firmwareへ拡張し、企業システムと製品の両面からPQC移行に対応します。

PKI / HSM / KMSRoot of Trust、証明書、鍵、ハードウェア保護までをカバーする暗号基盤。
CLM / Code Signingアルゴリズム移行を証明書ライフサイクルとソフトウェアサプライチェーンのプロセスに連携。
Enterprise + Device企業IT、IoT/OT、Secure Boot、Firmware、OTAをカバー。
PQC R&D2026年、「ハッシュベースの耐量子マルチシグネチャ」に関する台湾発明特許 I925491を取得。

業界ごとに異なるリスクから着手

PQC移行の優先順位は、業界、データ保存期間、製品ライフサイクル、ハードウェアリソース、規制要件によって異なります。

サーバーとデータセンター

Root of Trust、BMC、Firmware Signing、Secure Boot、プラットフォーム更新、サプライチェーン互換性。

業務用PCとエンドポイント

TPM、Secure Boot、Firmware Update、デバイスID、将来のアルゴリズム更新対応。

車載エレクトロニクス

ECU/TCU、Firmware Signing、Secure Boot、OTA、長期ライフサイクル製品の保守。

IoT・スマートデバイス

Device Identity、Device Certificate、Firmware Signing、OTA、MCUのリソース制約。

産業・OT

長期稼働機器、既存ハードウェアへの依存、限られた保守時間を考慮し、段階的な移行と共存が必要です。

金融・企業IT

PKI、TLS、VPN、証明書、Code Signing、API、長期機密データに関する量子リスク。

明確な範囲を決めて棚卸しを開始

PKI、Code Signing、企業アプリケーション、製品プラットフォームなど、対象を一つに絞って棚卸しを行い、Inventoryとリスク優先順位を整理したうえで、適切なPQC Pilotを決定します。

PQC Pilotについて相談する

PQC よくある質問

PQCとは?

PQC(Post-Quantum Cryptography)は、量子コンピューティング時代を見据えた暗号技術です。RSAやECCなどの公開鍵暗号が将来、量子アルゴリズムにより解読されるリスクを低減することを目的としています。NISTはML-KEM、ML-DSA、SLH-DSAなどの正式標準を公開しています。

今すぐRSAやECCを全面的に置き換える必要がありますか?

通常は必要ありません。まずRSAやECCに依存するシステム、製品、データを把握し、データ保護期間、システム重要度、ベンダー対応、製品ライフサイクルに応じて優先順位を決めます。

Crypto Asset Inventoryとは?

企業の暗号技術資産を追跡できるインベントリで、アルゴリズム、証明書、鍵、暗号ライブラリ、セキュリティハードウェア、署名プロセス、システムOwner、依存関係を記録し、量子リスク評価と移行優先順位付けの基礎とします。

Crypto Agilityとは?

Crypto Agilityは、暗号アルゴリズムや標準の変更にシステムが対応できる能力です。アプリケーションと特定アルゴリズムの依存を減らし、Policy、KMS、CLM、HSM、共通暗号サービスでアルゴリズム切替と関連ポリシーを管理します。

PQCとHSM、PKI、KMSはどのように関係しますか?

PQCはアルゴリズムだけでなく、鍵生成、証明書形式、署名・検証、ハードウェア対応、性能、システム連携にも影響します。そのため、HSM、PKI、KMS、CLM、Code Signing、アプリケーションの実際の対応状況を確認する必要があります。

企業はどこからPQC導入を始めるべきですか?

まず対象範囲が明確でリスクを測定できるシステムまたは製品を選び、Crypto Asset Inventoryを作成してリスクの優先順位付けとPOCを行います。範囲を限定して先に検証することで、コストと技術リスクを抑えやすくなります。